そーゆーブログ2

言葉と夜と本たちと

空が世界でいちばん大きな図書館

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たとえ、誰も推薦しない本であろうと、

 

もう書店の棚に

並ぶことがない本であろうと、

 

今から2400年前に書かれた本であろうと、

 

「いい」と思ったら

その本のことを

ここに書いていきたいと思っています。

 

「再読に耐える書物はすべて

聖霊によって書かれたものである」

と言ったのは、

バーナード・ショーであり、

 

「空には本」と言ったのは、

寺山修司であり、

 

間テクスト性」とか

「ハイパーテクスト性」とか言ったのは、

チャーミングな女性だったような気もしますが、

 あちこちで、いろんな人が言うから

結局なんのことだかよくわかりません。

 

でもきっと、

空にはたくさんの本が浮かんでいます。

目には見えないけれど、

それは確かに、そこにあります。

 

それぞれの本たちは、縦横につながって、

一枚の巨大な織物のように広がり、

わたくしたちの地球を覆っています。

 

目には見えないけれど、

インターネットが

地球上にひろがっているように。

 

なんて、私は考えていますが、

どうでしょう?

 

ボルヘスや、プラーツ教授や、

あるいはブコウスキーだったら、

どう表現するのだろう……

 

というような次第で、

そんな「空の図書館」の中から、

本を選びたいと思います。

 

一冊目は『サラゴサ手稿』にしようかと

思っていますが、

気が変わって『アラビアンナイト』に

するかもしれませんし、

ドグラ・マグラ』のことを

ふと思い出すかもしれません。

 

ヘミングウェイの短編小説に出てくる

何を見ても何かを思い出す父親のように、

 

巨大な図書館に住む怪物である

ホルヘ・ルイス・ボルヘスのように、

 

わたくし自身も、できることなら

何を読んでも何かを思い出す人に

なりたいと思っております。

 

古代から現代まで、時空をこえて

空にひろがるたくさんの書物、そして引用符。

 

そう、きっと

空が世界でいちばん大きな図書館

 

さて、今夜も静かな夜でした。

そしてもうじき、朝です。

 

 

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