夜の手紙
かつて十五夜の翌晩につづった独り言です。
星は数えるためにあり、月は読むためにあります。だから本のない夜には、よく、お月さまに会いに行きました。インターネットという言葉は、まだ発明されていませんでした。そんな時代のお話です。
大切なひとのために。
休日の午後に、夜の手紙をこっそりと綴るのです。
夜と宇宙は、ふたごのように似ています。いえ、ふと思っただけです。
二枚とも、まだ投函しておりません。
今夜も、そっと。いつまでも、きっと。こんなふうに、ずっと。
今夜もひっそりとつぶやくのです。
七夕の夜の日記からの1篇です。
回答してくれたひとに、今も深く感謝しています。どうか今も、元気でいてくださいますように。
草花を見るたびに、汽車を思うたびに、わたくしの心に浮かぶこと。深夜にひっそりと、自分のために書くのです。
一人称が「おれ」だった時代が、わたくしにもありました。過ぎてしまえば、何もかも言葉に変わってしまう。
まどみちおさんの詩が素敵です。
大切なひとに贈ることば。
故郷を離れていつも考えたのは、やはり両親のことでした。今はもう、母だけになってしまいましたが。
「夜」と「雨」は、なじむような気がします。「夜」と「星」がなじむように。
猫とこころと傘と雨。時は6月。
かくれんぼには、いいところと、さみしいところがありますね。
それは有島武郎と与謝野晶子の映画でした。タイトルはもう覚えていませんが、彼のその言葉だけは、今も忘れることができないのです。
はじめまして、はてなブログのみなさん。はじめまして、言葉を紡ぐみなさん。この場所を、どうぞ少しだけ貸してください。