はじめましてのごあいさつ 他2篇
こんばんは。はじめまして。
ブログを始めたばかりの新参者です。ブログに関して、かなしくなるほど、知識が浅く、経験も不足しております。ゆえに、この場でどのように振舞ってよいのかも、よくわからない状態でございます。
とはいえ、この場所に参加させていただく以上は、人として、ご挨拶だけは、しておかなければならないと思い、このような文章を書いております。
無知ゆえに、なんらかのエチケットに反する行為を、わたくしは行うかもしれません。そのような際は、ご叱責の上、ご指摘願えれば幸いに存じます。どうぞよろしくお願いいたします。
さて、それでは深夜にひとり、綴りましょう。今夜も静かな夜です。
樹木より眠らない人
静かな夜です……
魚は泳ぎながら眠り、
木は立ったまま眠り、
人は寄り添って眠り、
夜はいつもその姿を
やさしく見守るのです
樹木よりも眠らぬ、
かたくなな者
昼と夜の規範に従えない、
さみしい者
それがわたくしなのでしょうか
月明かりを映す、
子猫のちいさな瞳の光で
書物の頁をめくり、
だれよりも命の短い、
煙草のけむりで
今夜もさみしい手紙を書くのです
草花の中で
夜と影とあなたの髪は
なぜ同じ色をしているのでしょうね
月明かりのない夜に困るのですよ
あなたの髪にふれているのか
あなたの影にふれているのか
それとも夜にふれているのか
わからなくなるから
☨
クリスマスローズ……
まだ覚えていますよ
口の中で何度もつぶやいて
覚えましたから
重要英単語のように
冬の庭にひっそりと
うつむきかげんに咲く種類が
私も好きでしたよ
色は、そう…緑
あなたは人の名前よりも
花の名前をたくさん
覚えていましたね
私の名前を
今も覚えていますか
☨
「壊れやすいガラス」が
「朝」であるなら
「冷たい鉄道」が
「血」であるなら
「草花」はあなたにとって
何の隠喩だったのですか
あなたの「草花」は
もしかしたら、
私の「夜」……
だったのでしょうか
あなたはさみしく
草花の中で生きていた